Interview若手に仕事の楽しさを伝えています
T . S2005年入社 / 49歳

入社のきっかけを教えてください。「大きな機械に乗りたい」という夢をかなえました
「男なら大きい機械に乗りたいな」と、建設機械・車両に魅力を感じていたことが1つのきっかけでした。扶働に入る前も土木系の仕事をしていて、機械に触れていました。
また、私が入社した2000年代の中ごろは景気が悪化していった時代だったので、家族のために安定した仕事に就きたいと考えたことも入社の理由でした。
この現場ではどのような仕事をしていますか?土工事の作業を幅広く経験
ここでは新設の橋へと続く道路を敷設するため、盛土をしています。土留めのコンクリート擁壁が垂直に建っていますが、これには補強土壁工法と呼ばれるやり方を用いています。私は職長という立場で、働く若手の安全や成長を考えて面倒を見ています。
私がこれまでに関わった仕事は、土を対象とした作業を行う土工事が多いですね。法面の掘削や、構造物を建設する基礎工事としての造成掘削、コンクリート構造物の型枠の設置など、幅広い作業に対応できること、つまり「一切合切やりますよ」というところが、私の売りかなと思っています。
扶働では仕事に役立つ資格を取れますか?役立つ資格にどんどん挑戦できます
はい、取れます。建設業の中でも、扶働が得意とする土工事は必要となる資格が特に多い仕事です。とにかく資格がないと作業ができません。言い換えれば、若い人は資格を取得していくことで自分の価値を確実に高めることができるわけです。
扶働で働くうちに、資格が10個や20個も欲しくなります。一般の方が目にする機会が多い資格を挙げると、ロードローラーで作業をするための締固め用機械運転者や、アーク溶接・ガス溶接などでしょうか。クレーンのフックにワイヤーロープを掛けるためにも、不整地運搬車を運転するためにも資格が必要です。

この仕事の面白いところと難しいところを教えてください。安全意識を常に持つため、危険予知活動を徹底
大きな構造物をつくることに面白さがありますね。もちろん、やりがいを感じるのは完成したときばかりではありません。初めての作業をやってみて奥深さに気づき、工法や機械についてもっと知りたくなる…ということはよくあります。
難しさを感じるのは、工期が限られている中で、働く人たちの安全意識を保つことです。経験が浅い人や若い人の場合、工期に間に合わせることばかり考えてしまうことがあります。結果として、安全を疎かにする場面がないとは言い切れません。そのようなケースをなくすため、私は現場の若手と共に危険予知活動を徹底しています。山に近づき過ぎると崩落に巻き込まれる恐れがあるなど、ベテランにとっては常識となっている注意点を作業開始前にあらためて確認するようにしています。
若手を指導するとき、心がけていることは?若手が仕事を好きになるように
最初に、仕事の楽しさを知ってもらうこと。そして若手との信頼関係を築くこと。その上で、忠告すべきことがあれば忠告する。この順序を大切にしています。
建設業では大きな声で厳しく指導されるというイメージを持つ人がいるかもしれませんが、今の時代にそのような教育方法はありえません。教える方が焦ることなく、筋道の通った説明で若手に納得してもらうことが重要です。

